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井上経営研究所は、中小零細企業の再生・再建から健全企業化、さらに長寿幸せ企業への道をお手伝いする経営コンサルタント事務所です。



TEL.0739-20-1317

○○町の○○○科クリニック。井上経営研究所

シリーズ「経営再建講座」
B資産負債対策

まずはお手元に最近の決算書をご用意ください。
貸借対照表(B/S)の左側の部分(資産の部)をご覧ください。
この部分は大きく「流動資産」と「固定資産」に分かれていますが、今回の話は「会計学」の話ではなく、再建のための話ですのでB/Sの詳しい解説はやりません。注目していただきたいのは

(a)「流動資産」の「当座資産」の現預金以外の勘定科目
(b)「棚卸資産」
(c)「その他の流動資産」
(d)「固定資産」の「工具・器具・備品」など
です。

 経営危機に陥った会社の経営者は不足する資金を借りてくることと売上を上げることのみに腐心していますが、金額の多少はあるものの今ある会社の資産・負債からお金を生み出すことを忘れてはなりません。

(a)で洗い直しをしなければならないのは「売掛金」です。全ての売掛先をチェックしてみてください。失礼な言い方ですが、売掛先にもあなたの会社と同じように
「うるさく言ってこない支払い先は放っておこう」
と考えているところがあるかもしれません。言い難いかもしれませんがこのような売掛先の気持ちは良く分かるといってもあなたの会社が倒産すれば元も子もありません。
段階を追うことが必要ですがある程度強い請求態度を示さなければなりません。不良化している売掛金についても、その相手が倒産していれば別ですが、再度請求してみると、意外とあっけなく振り込まれてくるケースさえあります。

(b)の「棚卸資産」は経営危機に陥っている会社の多くは過剰評価しています。なぜなら,金融機関へ提出する際一番粉飾しやすいのがこの科目だからです。この段階で必要なことは、金融機関に良く見せて、借り入れしようということより、不良化している棚卸資産を1円でも現金化することです。そのためには棚卸のための「ものさし」を決め、その「ものさし」にそぐわない商品は処分して、現金化する必要があります。

(c)の「その他の流動資産」には前払い費用・未収入金・立替金・仮払金などを一つ一つチェックしなければなりません。意外と目こぼししているものが出てきます。

(d)の「固定資産」の「工具・器具・備品」などについては店内や事務所・倉庫などを指差し確認するくらいのつもりで
「今,本当に必要なものなのか」
チェックしてみてください。埃をかぶった事務什器などが倉庫に場所を取って眠ってしまっていませんか?

無駄な「棚卸資産」や「工具・器具・備品」を売却することは、単に現金を産むばかりでなく、作業効率をアップさせます。ひどい例では、不良化した商品在庫を保管するために倉庫を賃貸している会社さえあります。

最期に「固定資産」の土地や建物についてですが、遊休資産になっている場合は皆さん売却などを検討されるのですが、住まいや店舗でなければ、会社の土地・建物自体を売却されることはほとんど検証されていません。多額の借入で苦しんでいるのであれば、苦労して手に入れられた土地であっても売却されるほうがリスケをするよりもはるかに効果があるとも言えます。倒産してしまえばそれらの全てを失う可能性があります。業種によっても違いますが、私のクライアントの中には一部の商店のようにそこでなければ経営が成り立たないということがないにもかかわらず、一等地で卸売業や製造業を営んで苦しまれている方もいます。これを売却して安いところに移転すれば資金繰り難が一気に解消されるケースもあります。
いまやブティックやレストランでさえ自宅を利用して「隠れ家ブティック」「隠れ家レストラン」として繁盛されている例がいくらもあります。再建計画を実行しなければならないのであればここまで考える必要があります。

ここでは詳しく述べませんが任意売却やてき除によりそれらの土地・建物が担保になっている借入を全てチャラに出来る方法もありうるのです。

問題は次々回くらいに説明させていただく「利益を伴った売上対策」を取れるための商品・技術・サービス・情報に関するコア・コンピタンスがあるかどうかなのです。これがあれば、土地や建物は再び手に入れることが十分可能だと想います。

「この土地は先祖から代々受け継がれてきた土地だから何があっても売ったりしない」
とおっしゃられる経営者がおられますが、倒産してしまえば全て取られてしまいます。私に言わせれば
「このような時のために、先祖が残してこられた」
のではないですか。

私はいったん形あるもの全てをなくした人間ですから言えますが

形あるものは必ず壊れます。天地自然の理です。
形あるものは失っても再び手に入れることが出来ます。
 
 さらに、資産負債対策も他の対策(売上仕入対策、金融対策、経費削減対策、資金繰り対策)と同様にそれぞれひとつのみに対策を講じて100点満天の成果が出たとしても根本的な解決、つまり経営再建には結びつきません。
 個々の対策が100点満点でなくて80点でも、総合点が80×5=400点である必要があるのです。
そのためのすべての対策を講じるのが井上経営研究所のメインプログラムである
経営再建プログラムなのです。

 ●あなたの会社に次のような兆候が見られる場合、放って置けば最悪の事態の陥る可能性があります

  ●急激に売上が減少している
  ●多額の損失を計上した
  ●2期連続で赤字を出した
  ●減価償却をしなかった
  ●財務諸表を粉飾した
  ●取引先から取引を拒絶された
  ●借入金が月商の3ヶ月を超えた
  ●売上対純金利負担率が3%を越えた
  ●資金調達が困難になってきた
  ●借入金返済を約定通り出来なくなった
  ●個人の保険や貯金を解約して、会社の資金繰りに当てた
  ●友人や親戚に借入や保証人の依頼をした
  ●取引先に支払いの繰り延べや手形のジャンプを依頼した
  ●債務超過に陥った
  ●「倒産」という言葉が気に掛かるようになった
  


   中小企業の会社再建の第一歩は
当面の資金繰りの解消から・・

シリーズ『経営再建講座』 since2002/10/01
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 A再建計画書  E利益を伴う売上対策
 B資産・負債対策 【終章】経営再建の現場から
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  あなたは「負の連鎖」の道の迷いこんでいませんか?
 資金繰りで眠れない夜が続く毎日…. 倒産・債務超過・廃業・再建などの経営危機に瀕していることを悟られないために相談する相手もなく一人で苦しんでいるあなた・・・
本当にこの道でいいのですか? 今一度、立ち止まって、一緒に新しい道を探してみませんか?
 
 資金繰りに悩みぬき、 個人の貯金や保険を解約して会社に入れようとしている方! ノンバンクや街金融を利用しようとされている方! この行動が倒産への「最終警告」サインです!

 金融機関からの運転資金や経営者の個人資金など社外からの資金を使わなければ、資金繰りを解消できないということは何を意味するのでしょうか?  それは、「経営そのもので必要な資金を生み出せない」ことを意味します。つまり、この段階でやらなければならないことは、外部資金の導入ではなく、経営の再点検「経営再建」「事業再生」なのです。

 追いつめられたとき、人は孤独で本当に弱いものです。私も例外ではありませんでした。不安と恐怖、屈辱感と罪悪感…。
 「倒産」しか選択肢がなくなったとき、「自殺」や「夜逃げ」などの言葉が頭をよぎらない人はいません。 会社はあきらめることができても、道義的責任を果たしたい、責任感がある人なら必ずこう思います。

 しかし、相談する人もなく「倒産」の実態についても何も知りません。  「倒産」に至った場合経営者はまったく無力です。まるで犯罪者のように扱われ、道義的責任を痛いほど感じているのに今はまったくの無力でひたすら頭を下げることしかできない自分を責め、自らを追いつめてしまうのです。こうした不幸は、「倒産」に対する幻想と知識のなさにあります。それよりもあなたがあなたの周りの財産よりも大切な「愛」の存在に気いていない事にあります。

 けっして一人で悩まないで下さい! あなたの周りにはあなたを心から愛してくれる奥さん、子供たち、お孫さん、ご両親がいます。彼らが一番望んでいることは会社の存続ではありません。あなたを中心とした家族の平穏と幸せです。

 自殺や逃避で道義的責任を果たすことはできません。あなた一人で責任をとったつもりでも、債権者に責任をとったことにはなりませんし、家族への責任を果たしたことにはなりません。
 道義的責任はどんなに時間が掛かろうとも、あなたが家族と平和な生活を取り戻した後でしか果たせないのです。自らの家族を守るために行動できないものが社員や世の中の為に行動できるはずがありません。 他人の目を一切気にすることなくひたすら家族を愛することのできる人になってください。形のある富を無くしても決して「心の富」を失わないでください。

 私自身の体験から断言できます。「心の富」を無くさない限り必ず再起のチャンスがあります。  あなたが本気で、今の経営危機から脱却するばかりでなく、正常企業から優良企業へ到達するための厳しい航海に乗り出す気概があれば、その困難な航海に、私も本気で力ををお貸ししましょう!
 私自身も倒産経験者です。
追い詰められた経営者の心がわかる診断を心がけています。
 

 再建に「魔法の杖」はありません。少なくとも私は持ち合わせていません。
 私の元で、再建から優良企業の道を歩んでおられる経営者の皆様のすべてが再建対策とは優良企業対策とほとんど同じだという事を理解されています。

 
外科手術(会社分割やM&Aなど)や輸血(借り入れやリスケ)で一時的に危機から逃れても、短期間で経営危機に陥る企業が跡を絶ちません。少なくとも優良企業になることは出来ません。

  本当は、内科治療や体質改善が再建から優良企業の道の王道なのです。
  今ある売上で最大の利益やキャッシュフローを上げられるための「知識」を習得し、実践することにより、社内で当たり前に行われる「しくみ」という「知恵」に変えていくのです。

  残念ながら、経営危機におちいている中小・零細企業経営者はその「知識」を知らないか、「優先順位」をご存知ありません。

 売上さえ上がれば・・・
 借り入れさえ出来れば・・・

 こう考えているうちは永遠に経営危機から脱出することは出来ないばかりでなく、倒産という言葉も現実味を帯びてくるでしょう。私も仕方なく、パートナーの連携で、外科手術に頼ることがありますが、その目的は「時間」を稼ぐためです。
 健全企業になるまでの再建期間は3年以内(プログラムなど対策期間は3〜9ヶ月、赤字脱出は1年以内)でなければ、社員や家族も頑張りがききません。
 私のアドバイス(知識・技能の習得)は、はじめ少し戸惑いますがまじめに取り組めば誰でもできることばかりです。しかしそれらの「知識や技能』は「習慣」になるまでは面倒くさい、やりたくないことばかりです。簡単なことも継続することは非常に難しいのです。そのため、残念ながら、再建プログラム参加者の半数以上は脱落していきます。

 それから最後は、本当は一番大事なことで、最初に気づかなければならないことなのですが、経営者が「徳性」を取り戻すことです。
 残念なことですが、経営危機に瀕し、資金繰りに窮した経営者は、この「徳性」を失いかけて、正常な判断ができにくくなっています。私もそうでしたが、経営者は「会社を守る」ことだけに、周りから見れば狂ったようになってきます。まさに、「恒産なければ恒心なし」、「衣食足りて礼節を知る」「貧すれば鈍する」です。

 これら「徳性」「知識・技能」「習慣」をクリアーされた企業のみが短期間で危機脱出し、正常企業→健全企業→優良企業→『長寿幸せ企業』へと着実に歩めるのです。私がクライアント様と目指すのは単なる経営危機脱出ではなく、二度と資金繰り難などの経営危機に無縁の優良企業になり、「お客様、従業員、経営者のご家族など企業にかかわる全ての人が幸せになることが出来る『長寿幸せ会社』なることなのです。


 私がクライアント様と目指すのは単なる経営危機脱出ではなく、二度と資金繰り難などの経営危機に無縁の優良企業になり、「お客様、従業員、経営者のご家族など企業にかかわる全ての人が幸せになることが出来る『長寿幸せ会社』なることなのです。


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 「1日経営ドック(初回問診)」はあなたの会社の健康状態を把握し、その対策案を提示する為の重要な診断業務です。  井上経営研究所のメインプログラムです。短期間に集中的に直接井上雅司が直接御社を訪問し、一日も早い再建を目指します。  「やめたいのにやめられない」
多くの中小零細企業経営者が抱えているこの難問にご一緒に取り組みます。
     
 創業間もないのに、もう資金繰りで苦しんでいて、先行きが不安なので、経営改善しながら、一から勉強したいと考えている経営者向けのプログラムです。 「俯瞰塾」の予備門です。創業したいが家族に絶対迷惑を掛けたくない人や後継者をプロの経営者にてたい企業向けです。井上雅司と半年12回にわたりマンツーマンで学びます。  単なる優良企業を目指すのではなく、経営者一族のみでなく、従業員など、企業に関わるすべての人々が、いつも幸せを実感し、笑顔の溢れる生活ができる『長寿幸せ企業』目指し、共に学びます 
     
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