本文へスキップ

井上経営研究所は、中小零細企業の再生・再建から健全企業化、さらに長寿幸せ企業への道をお手伝いする経営コンサルタント事務所です。



TEL.0739-20-1317

○○町の○○○科クリニック。井上経営研究所

シリーズ「経営再建講座」
D金融対策    平成16年4月1日加筆


 「金融対策」について「再建計画書」の作成方法を併記しながら述べていきたいと思います。
  金融対策は緊急資金繰り対策とは異なりますがここでは再建計画書を提出するという条件で述べていきたいと思います。
 私は基本的にリスケは出来るだけ避ける再建策を模索していきますが、重症や重体の場合はこれを避けて資金繰りが解消できることはほとんどありません。

 まずは金融交渉の姿勢です。

基本的な交渉のスタンスは

「返さない」と「返せない」の違いを明確にしておくことです。

 「返さない」のは善悪や商道徳の問題ですが、「返せない」のはビジネスの問題であり、罪悪感を持たないことが重要です。もちろん返せなければビジネス上の約束違反ですので放っておけば担保の競売や連帯保証人への請求ということになりますが、ビジネス上の問題ですので条件変更や繰り延べは当然のことながらできます。それなのに「返せない」から町金融や商工ローンから借りてきて金融機関の返済に充てるなどということは私に言わせれば、責任感のある経営者ではなくて、無知なだけです。

金融機関主導型の新たな借り入れや借り換えをしない

 多くの金融機関は正常先以外から新規借り入れや借り換え一本化の要請があった場合、渡りに船と自らの保全に走るのが実情です。例えば、プロパーを「増額融資しましょう」といって保証協会付きに切り替えようとしてきます。気がつけばメインバンクといいながら金融機関が自らリスクをとった融資はまったくなくなっているという会社が意外と多いのです。
 資金繰り難に陥っている経営者は、新たな借り入れや借り換えの際、目先のお金のことばかり考え金融機関の言われるままの新規借り入れや借り換えををしてしまいがちです。少なくとも3年ごまでのキャッシュフローを考えて新規の借り入れや借り換えを行わなければ、数年後には今以上に厳しい資金繰り状態に陥る恐れがたぶんにあります。

見栄やプライドを捨てて粘り強い交渉を続ける。

 再建のための交渉はほとんどの場合「約定変更」のための交渉ですので、金融機関がすんなりと変更条件を飲んでくれるということはまれです。担当者によっては見下したような態度で応答してくるときもありますが絶対にキレないことが肝要です。また、お願いするのではなく、こうすれば絶対に再建できるということを「再建計画書」を示して熱意を持って訴えることです。そのために以前述べたように「再建計画書」の作成には十分な検討が必要です。担当者に決裁権限がないといっても相手も人間です。キレることなく熱意を持って交渉すれば本部や支店長に対する報告書や上申書の書き方も違ってきます。

 
私のクライアントの例を見ましても一番いいのが[疑問文で交渉する]ことです。これは営業セールスの基本でもある手法です。
「どういう方法がありますか?」
「これに関して何かいい方法はありませんか?」
などの聞き方は聞かれたほうの気分が良いためあなたの味方になってくれる可能性が非常に強いのです。

 実は以上の二つのスタンスとも他の取引先と交渉する姿勢とまったく同じなのです。多くの中小企業経営者は金融機関を特別な取引先と考えすぎています。金融交渉はあくまでビジネスの一環であり、「お上」に対するお願いでないことを肝に銘じてください。

 私はクライアントに金融交渉の全てを「交渉経過報告書」として報告していただき、アドバイスを差し上げていますがここに基本的スタンスを守られ交渉されている例を出しておきますので参考にして下さい。

///////////////////////////////////////

経過報告書

日 時:2003711日(金) 15:1015:25
面談者:国民生活金融公庫 相談窓口
当社 M
場 所:国民生活金融公庫 ○○支店

国民生活金融公庫の相談窓口で借入金借り替え等の相談をしました。以下はその経過報告です。

M「今、公庫さんから借り入れさせてもらっているのですが、借り替えなどの相談ができればと思いまして」
公庫「ちょっとお待ちください」(借入状況をパソコンでプリントアウトする)
公庫「まだ残が残っていますね」
M「借り替えは可能なのですか?」
公庫「保証協会さん次第ですね」
M「できれば、新規の借り入れをしないで、返済額だけを少なくするような借り替えをしたいのですが
公庫「それは無理ですね」
M「そうなんですか?」
公庫「無理です」
M「どのような借り替えなら可能なのですか?」
公庫「新しくいくらか借り入れるケースですね。ただそれが可能かどうかは、保証協会さん次第ですから」
M「新しく借り入れる場合だと、どの商品にあたるのですか?」
公庫「(パンフレットを指しながら)ウチはセーフティネットか経済再生改革対応緊急貸付ですね」
M「当社は売上は伸びているので、セーフティネットは使えないかと」
公庫「あとは、通常の国の事業ローン(普通貸付)ですね。みなさん、それを利用していますよ」
M「それは連帯保証人とか担保とかが必要になるんですよね」
公庫「そうですね。第三者の保証人か担保、あるいは保証協会付きが必要になりますね」
M「保証協会を利用する場合、審査はあるんですか?」
公庫「はい。申し込んでから審査になりますね」
M「結局、新しい借り入れを申し込んでみないとわからないということですね」
公庫「そうです。どうしますか? お申し込みなさいますか?」
M「いや、結構です。借入の額は増やしたくないので、借り入れないで返済額だけ下がる方法があるかどうか、聞きにきただけですから
公庫「ただの借り替えは無理ですね」
M「わかりました」
公庫「前の1本が終わる頃にもう一度来られるのがいいんじゃないですか? 今は残があるので、まだ借りない方がいいと思います」
M「そうですね。考えてみます」
公庫「ありがとうございした」

////////////////////////////////////////////////

経過報告書

日 時:2003717日(木) 15:0015:30
面談者:××銀行 △△支店 主任 T
当社 M
場 所:当社応接室

7
11日の借入金借り替え等の相談を受けて、上記T氏来社。具体的な金利や方策について、口答にて提案を受けました。以下はその経過報告です。

T「まず、先日お伺いした手形の件ですが、大丈夫そうですね。先方の経営が危ないという情報はありませんでした」
M「じゃあ、普通の取り立てでも問題ありませんね」
T「はい。それと、ご融資の話ですが」
M「具体的にはどのような商品になりますか?」
T「まず、固定金利2.5%、期間7年というもので、○×という商品があります。または、×○という商品になりますが、こちは金融機関による金利で変動金利、おそらく2.5%くらいかと。(×○は期間が)6年になります。返済回数は、7年なら84回、6年なら72回です」
M「これらはともに、最も古い1本を除いて、4本すべてが対象になるのですか?」
T「はい。最も古い1本ものは安定化という商品ですので使えませんが、ほかの4本はすべて対象とすることができます。今、この4本で○○万円くらいですか」
M「あとは保証協会の判断ということですね」
T「そうですね。プラスアルファでいくら借りられるかは、保証協会の判断になりますね。保証協会は(新規借り入れのない)単純な借り替えはできませんので、100万円でも200万円でも新規に借り入れないと。そこでいくら借りられるかは保証協会の判断になりますが」
M「ウチは前期に赤字を出しているので新規借り入れはできないものと考えていたんですけど、大丈夫なんでしょうか?」
T「そうですね。保証協会は試算表は見てくれないんですよ。決算しか見てくれないんですね。ですから、試算表を見せて、今期はこんなにいいと言っても、『それなら決算の後に申し込んでください』と言われる可能性はありますね。ただ、『今年、これまでに○○万円も返済しているのだから、100万円くらい何とかしてください。試算表の数字もいいですし』と言えば、何とかなると思うんですよね」
M「大丈夫だったらいいんですけどね。こちらは勝手に、新規借り入れは無理だなと思っていただけですから」
T「ただ、保証料はかかりますね」
M「いくらくらいですか?」
T「そうですね、たぶん、○○万円くらいかと。計算式が複雑なので私もよくわからないんです。ただ、これまでに前払いしている保証料は戻ってきますよ」
M「結構、高いんですね、保証料って」
T「期間が長いですからね」
M「保証協会の審査はどのくらいかかりますかね?」
T「今日、明日にお申し込みいただければ今月末までには決定すると思います。ただ、ウチも保証協会も月末締めなので、月末の週は忙しくて処理できないのが現実です。私自身も28日から31日まではあまりに忙しいので、勘弁してください」
M「ウチがどの条件で申し込むかの決定は、たぶん今月末か来月頭くらいになりそうですから、そうすると8月頭くらいの申し込みになりますね」
T「8月頭のお申し込みですと、保証協会の決定は8月20日から25日くらいだと思います。先程申し上げたように、保証協会は月末締めなので、月の後半だと慌てて審査するのですが、月の前半のお申し込みだとじっくり審査するんです。それに8月はお盆もありますからね。ちょっと(決定が)遅くなるかもしれません」
M「わかりました。それでは、いずれにせよ、当社の方針が決まりましたらご連絡いたします」
T「よろしくお願い申し上げます。それでは、保証協会のお申込書だけ置いていきます。こちらに会社の実印、こちらに社長様の実印……(申込書の説明、連帯保証人はMのみ)。それでは、よろしくお願いいたします」
M「こちらこそ、わざわざありがとうございました」

 既にご存知の通り8月1日金融庁は公的資金を注入している金融機関に対して業務改善命令を出しました。今、金融機関の不良再建対策は「ハリネズミのジレンマ」(二匹のハリネズミが寒いので体を寄せ合って温めようとするが、近づき過ぎると針が刺さる)状態です。不良再建は処理したいが、処理をすればするほど引当金を積んだりして利益がどんどん減少していきます。現場で交渉に当たっていても金融機関の要注意先以下に対する姿勢も一貫性がなく各銀行の動きに注意を払わなければなりません。

 さて、私の元に相談に見えられる中小企業経営者の中には「架し渋りや貸し剥がしを受けて困っている」と言われる方がおられますが、決算書を拝見すると金融機関が正常な融資やその継続を出来るはずもない財務状態である場合が結構あります。私にいわせればそれは「貸し渋り」でも「貸し剥がし」でもありません。
 簡単ないい方を知れば金融機関は貸し出しをしなければ利益をあげられません。ただ,その貸しだし先がなくて困っているのです。逆にいえばあなたの会社が正常先であれば金融機関はどんどん融資を依頼してくることになります。現に、私の長期顧問先や俯瞰塾の優良企業は借入条件がどんどん良くなってきています。今までついていた連帯保証人をなくしたり、見積もり合戦をさせたりすることまで出来ます。

 私が長期顧問先や俯瞰塾の長期・中期経営計画策定のお手伝いや財務諸表の目標数値を決定する際最も重視している経営指標は「自己資本比率」です。長期顧問を引き受けさせて頂く際の条件のひとつに自己資本比率が30%超ということがあり、毎年剰余金を上積みして50%を目指しています。これをクリアーできない場合まず俯瞰塾で基本的な勉強をして頂くようにお願いしています。もちろん自己資本比率が30%を超えていてもその対照部分が固定資産や現預金以外の売り掛け金や在庫であっては小さくても強い会社とはなりませんので投資や流動資産の増減には細心の注意を払っていますが・・・。
 このチェックのためには当座比率(私は流動比率は重要視しません)や固定比率(固定長期適合率は重要視しません)とのバランスを常に注視することが必要です。現預金ばかり増やしてもいけません。未来のために適切な額の投資も常に必要です。しかし、自己資本が増えてもそれが固定資産にばかり流れることは絶対に気をつけなければなりません。

 しかし基本的に「自己資本比率」が高くなれば高くなるほど加速度的に利益も増やしやすくなります。金融機関の貸しだし条件が段々良くなり営業外支出がどんどん少なくなり経常利益が営業利益に非常に近づいてきます。

 平成16年年度から外形標準課税制度がスタートします。資本金1億以上が対象ですので今のところ中小企業の皆さんには関係ありませんが、将来的には税収不足からすべての企業に適用される可能性があります。この制度のポイントは所得がないため納税を免除されていた赤字企業にも課税されることはだけでなく、収益の伸びが高い企業では減税になるということです。所得基準が9.6%から7.2%になるため、例えばトヨタ自動車では170億円近くの減税になるといわれています。「負の連鎖」も加速度がつきますが「勝の連鎖」も加速度がつくのです。
 経営再建・経営改善に着手し、正常化から優良企業化は利益の配分方法を間違えなければ加速度的に進めることは十分可能です。金融機関も定性分析よりも定量分析を重視する時代です。「自己資本比率」に注視するとをお勧めします。

「中小企業白書」に興味のあるデータが出ています。

【自己資本比率と平均短期借入金比率(2001年)】
「自己資本比率が低くなるほど金利は高くなる」

自己資本比率0%未満2.896%
0%〜5%以下2.492%
5%〜10%以下2.328%
10%〜20%以下2.185%
20%〜30%以下1.892%
30%〜40%以下1.753%
40%〜50%以下1.661%
50%超〜1.665%

【自己資本比率と借入拒絶・減額対応を受けた企業の割合】
「自己資本比率が低いほどメインバンクから借り入れ拒絶・減額対応を受けた企業の割合が高い」

自己資本比率0%未満42.4%
0%〜5%以下25.8%
5%〜10%以下17.1%
10%〜20%以下13.0%
20%〜30%以下7.4%
30%〜40%以下4.8%
40%〜50%以下1.9%
50%超〜3.0%

 自己資本比率0%と50%の会社を比較してみると金利で1.235%の差が出ています。1億円の借入で営業利益が同額であるとすれば年間120万円あまりの経常利益差が出てきます。また、自己資本比率0%の会社が借入を拒絶される割合が半分近くになるのに対して自己資本比率50%の会社が拒絶されることはよほど何かの事情がない限りありえないといえます。

この傾向はますます拍車がかかると想定してかからなければなりません。そのためには金融対策が必要になったとき、資金繰り解消のみに腐心し中長期的な財務戦略を抜きにして作成された再建計画書や改善計画書は根本的な経営改革の助けとはなりません。今まで何度も繰り返してきたように、金融対策のみで会社が再建出来ることは絶対にありません。楽になったと思うのは錯覚です。リスケといえどあくまで問題の先送りなのですから・・・。

 診断の現場で書籍などからヒントを得てリスケを実行された中小企業の相談を受けますがほとんどの場合数年後にはリスケ以前よりもひどい経営状態になっています。このようなリスケは根本的には個人の資産を投入するのと変らないから当然の結果と言えます。
経営が危機的状況でなくても、

新規借入・借換を行なおうとされている経営者
個人から会社に1円でもお金を投入する必要のある、又はすでに投入している経営者

は未来の危機を未然に防ぐためにも一度「経営改善計画」に取り組んでください。

 何度も申し上げている通り、金融対策は経営再建計画(または経営改善計画)の柱の一つに過ぎません。

 再建や資金繰り・銀行対策関連書籍のタイトルは実に過激なものが多い(実はマーケティング的には書籍を手にとってもらうためには有効なのですが・・・ホイラーの法則)のですが【あなたの会社はまだまだ借りられる】なんてことを迂闊にやってはいけませんし【借金にケリをつける法つける法や】や【借りた金は返すな】なんて経営を継続するつもりなら絶対ありえません。

 経営の結果作ってしまった借金は経営を継続する以上経営の中から返さなければなりません。その意味で正しいのは経営再建の期間中【金を借りずに時間を借りなさい】ということです。
 これらの著者の名誉のために申し上げますが、中身はタイトルほどいいかげんではありません。実際に同じような手法を使うケースは随分とあります。但し、どの手法をあなたの会社が取るべきかは実際に現場に入りヒト・モノ・カネのすべてを見て判断しないと取り返しのつかないことになります。書く書籍の事例を読むといとも簡単に再建できるように思えますが実際の現場では経営者や社員の方々が血の出る努力をされているのをお忘れなく!

 100社あれば100社とも再建のスキームは違います。【コピーすればすぐに使える超簡単経営改善計画書】なんてことは絶対にありえません。
 金融機関からうまくリスケや新規借り入れを実行できても再建が成功するかどうかは再建計画の緻密さと経営者や社員の行動力にあります。また【倒産は必ず防げる】ということも間違いです。怪我や病気がどんな名医にかかっても治らないことがあるように、危篤の状態で再建のご相談を受けても手の施しようのない場合が多々あります。口すっぱく申し上げますが、「早期発見、早期治療」にかなうものはありません。早い段階ならリスケなどやらなくても経営再建することは十分可能です。

最期に経営再建計画のプログラムにおける金融対策の位置づけを整理してみましょう


【1】過去の経営総括

A 経営が厳しくなった原因(自社の経営力を含めて)
B ここに至ってしまった経営者責任について
C その経営者責任をどのようにして果たしますか?
D あなたの経営決断

【2】経営理念
A あなたの人生観について
B あなたの会社の経営目的は何ですか?
C AとBを踏まえての経営理念を記入(注:自社が存在する意義がありますか?)

【3】ビジョン
 経営目標を魅力的な言葉で表してください

【4】経営目標
 経営理念・ビジョンを具体的に数値で表してください

【5】事業機会の探索(SWOT分析)

【6】コア・コンピタンスの発見・創造
 競争力の源泉となる独自の技術・サービス(差別化程度ではなく独自性・絶対性)

【7】事業領域の選択・確認

【8】中期経営計画書の骨子作成

【9】再建計画書の作成
「うちに対する宣言書、外に対する誓約書」
A 売上対策(売上に頼らない)
B 仕入対策(最大の変動費と考える)
C 経費対策(節約ではなく削減)
D 資産・負債対策(現在の【ものさし】で必要か)
E 金融対策(リスケも基本的には問題の先送りということを肝に銘じよ)

10】再建計画書の刷り込み
 誰に対しても説明できるようにする

11】社内発表会

12】金融機関との折衝

どうです?金融対策の前にどれだけの準備が必要かお分かりになりましたか?

 さらに、金融対策も他の対策(売上仕入対策、資産負債対策、経費削減対策、資金繰り対策)と同様にそれぞれひとつのみに対策を講じて100点満天の成果が出たとしても根本的な解決、つまり経営再建には結びつきません。
 個々の対策が100点満点でなくて80点でも、総合点が80×5=400点である必要があるのです。
そのためのすべての対策を講じるのが井上経営研究所のメインプログラムである
経営再建プログラムなのです。

 ●あなたの会社に次のような兆候が見られる場合、放って置けば最悪の事態の陥る可能性があります

  ●急激に売上が減少している
  ●多額の損失を計上した
  ●2期連続で赤字を出した
  ●減価償却をしなかった
  ●財務諸表を粉飾した
  ●取引先から取引を拒絶された
  ●借入金が月商の3ヶ月を超えた
  ●売上対純金利負担率が3%を越えた
  ●資金調達が困難になってきた
  ●借入金返済を約定通り出来なくなった
  ●個人の保険や貯金を解約して、会社の資金繰りに当てた
  ●友人や親戚に借入や保証人の依頼をした
  ●取引先に支払いの繰り延べや手形のジャンプを依頼した
  ●債務超過に陥った
  ●「倒産」という言葉が気に掛かるようになった
  


   中小企業の会社再建の第一歩は
当面の資金繰りの解消から・・

シリーズ『経営再建講座』 since2002/10/01
 はじめに(トップページ)  C経費削減対策
 @再建に成功する会社、失敗する会社  D金融対策
 A再建計画書  E利益を伴う売上対策
 B資産・負債対策 【終章】経営再建の現場から
 のトップページへ 

 
 
  あなたは「負の連鎖」の道の迷いこんでいませんか?
 資金繰りで眠れない夜が続く毎日…. 倒産・債務超過・廃業・再建などの経営危機に瀕していることを悟られないために相談する相手もなく一人で苦しんでいるあなた・・・
本当にこの道でいいのですか? 今一度、立ち止まって、一緒に新しい道を探してみませんか?
 
 資金繰りに悩みぬき、 個人の貯金や保険を解約して会社に入れようとしている方! ノンバンクや街金融を利用しようとされている方! この行動が倒産への「最終警告」サインです!

 金融機関からの運転資金や経営者の個人資金など社外からの資金を使わなければ、資金繰りを解消できないということは何を意味するのでしょうか?  それは、「経営そのもので必要な資金を生み出せない」ことを意味します。つまり、この段階でやらなければならないことは、外部資金の導入ではなく、経営の再点検「経営再建」「事業再生」なのです。

 追いつめられたとき、人は孤独で本当に弱いものです。私も例外ではありませんでした。不安と恐怖、屈辱感と罪悪感…。
 「倒産」しか選択肢がなくなったとき、「自殺」や「夜逃げ」などの言葉が頭をよぎらない人はいません。 会社はあきらめることができても、道義的責任を果たしたい、責任感がある人なら必ずこう思います。

 しかし、相談する人もなく「倒産」の実態についても何も知りません。  「倒産」に至った場合経営者はまったく無力です。まるで犯罪者のように扱われ、道義的責任を痛いほど感じているのに今はまったくの無力でひたすら頭を下げることしかできない自分を責め、自らを追いつめてしまうのです。こうした不幸は、「倒産」に対する幻想と知識のなさにあります。それよりもあなたがあなたの周りの財産よりも大切な「愛」の存在に気いていない事にあります。

 けっして一人で悩まないで下さい! あなたの周りにはあなたを心から愛してくれる奥さん、子供たち、お孫さん、ご両親がいます。彼らが一番望んでいることは会社の存続ではありません。あなたを中心とした家族の平穏と幸せです。

 自殺や逃避で道義的責任を果たすことはできません。あなた一人で責任をとったつもりでも、債権者に責任をとったことにはなりませんし、家族への責任を果たしたことにはなりません。
 道義的責任はどんなに時間が掛かろうとも、あなたが家族と平和な生活を取り戻した後でしか果たせないのです。自らの家族を守るために行動できないものが社員や世の中の為に行動できるはずがありません。 他人の目を一切気にすることなくひたすら家族を愛することのできる人になってください。形のある富を無くしても決して「心の富」を失わないでください。

 私自身の体験から断言できます。「心の富」を無くさない限り必ず再起のチャンスがあります。  あなたが本気で、今の経営危機から脱却するばかりでなく、正常企業から優良企業へ到達するための厳しい航海に乗り出す気概があれば、その困難な航海に、私も本気で力ををお貸ししましょう!
 私自身も倒産経験者です。
追い詰められた経営者の心がわかる診断を心がけています。
 

 再建に「魔法の杖」はありません。少なくとも私は持ち合わせていません。
 私の元で、再建から優良企業の道を歩んでおられる経営者の皆様のすべてが再建対策とは優良企業対策とほとんど同じだという事を理解されています。

 
外科手術(会社分割やM&Aなど)や輸血(借り入れやリスケ)で一時的に危機から逃れても、短期間で経営危機に陥る企業が跡を絶ちません。少なくとも優良企業になることは出来ません。

  本当は、内科治療や体質改善が再建から優良企業の道の王道なのです。
  今ある売上で最大の利益やキャッシュフローを上げられるための「知識」を習得し、実践することにより、社内で当たり前に行われる「しくみ」という「知恵」に変えていくのです。

  残念ながら、経営危機におちいている中小・零細企業経営者はその「知識」を知らないか、「優先順位」をご存知ありません。

 売上さえ上がれば・・・
 借り入れさえ出来れば・・・

 こう考えているうちは永遠に経営危機から脱出することは出来ないばかりでなく、倒産という言葉も現実味を帯びてくるでしょう。私も仕方なく、パートナーの連携で、外科手術に頼ることがありますが、その目的は「時間」を稼ぐためです。
 健全企業になるまでの再建期間は3年以内(プログラムなど対策期間は3〜9ヶ月、赤字脱出は1年以内)でなければ、社員や家族も頑張りがききません。
 私のアドバイス(知識・技能の習得)は、はじめ少し戸惑いますがまじめに取り組めば誰でもできることばかりです。しかしそれらの「知識や技能』は「習慣」になるまでは面倒くさい、やりたくないことばかりです。簡単なことも継続することは非常に難しいのです。そのため、残念ながら、再建プログラム参加者の半数以上は脱落していきます。

 それから最後は、本当は一番大事なことで、最初に気づかなければならないことなのですが、経営者が「徳性」を取り戻すことです。
 残念なことですが、経営危機に瀕し、資金繰りに窮した経営者は、この「徳性」を失いかけて、正常な判断ができにくくなっています。私もそうでしたが、経営者は「会社を守る」ことだけに、周りから見れば狂ったようになってきます。まさに、「恒産なければ恒心なし」、「衣食足りて礼節を知る」「貧すれば鈍する」です。

 これら「徳性」「知識・技能」「習慣」をクリアーされた企業のみが短期間で危機脱出し、正常企業→健全企業→優良企業→『長寿幸せ企業』へと着実に歩めるのです。私がクライアント様と目指すのは単なる経営危機脱出ではなく、二度と資金繰り難などの経営危機に無縁の優良企業になり、「お客様、従業員、経営者のご家族など企業にかかわる全ての人が幸せになることが出来る『長寿幸せ会社』なることなのです。


 私がクライアント様と目指すのは単なる経営危機脱出ではなく、二度と資金繰り難などの経営危機に無縁の優良企業になり、「お客様、従業員、経営者のご家族など企業にかかわる全ての人が幸せになることが出来る『長寿幸せ会社』なることなのです。


 井上経営研究所のサービス業務
   
 「1日経営ドック(初回問診)」はあなたの会社の健康状態を把握し、その対策案を提示する為の重要な診断業務です。  井上経営研究所のメインプログラムです。短期間に集中的に直接井上雅司が直接御社を訪問し、一日も早い再建を目指します。  「やめたいのにやめられない」
多くの中小零細企業経営者が抱えているこの難問にご一緒に取り組みます。
     
 創業間もないのに、もう資金繰りで苦しんでいて、先行きが不安なので、経営改善しながら、一から勉強したいと考えている経営者向けのプログラムです。 「俯瞰塾」の予備門です。創業したいが家族に絶対迷惑を掛けたくない人や後継者をプロの経営者にてたい企業向けです。井上雅司と半年12回にわたりマンツーマンで学びます。  単なる優良企業を目指すのではなく、経営者一族のみでなく、従業員など、企業に関わるすべての人々が、いつも幸せを実感し、笑顔の溢れる生活ができる『長寿幸せ企業』目指し、共に学びます 
     
  「経営再建プログラム」の通信講座版です。従業者5名以下の小規模企業が対象です。  「直接面談による無料経営相談」は追い詰められ、一人で悩ま未疲れていた多くの経営者から「闇夜に一つの光を見つけることができた」「困難に取り組むことができた」と感謝の言葉をたくさんいただきました。
 お申込みはこちらから

informationお知らせ

  • 無料電話経営相談のお知らせ
    こちらからお問い合わせください。

  • 面談による無料経営相談のお知らせ

    こちらからお問い合わせください。
  • 会員面談のお知らせ
    こちら
    からお問い合わせください。

 のトップページへ

ナビゲーション


 
 再建・再生の各種プログラム
 
 
 
  「1日経営ドック(初回問診)」はあなたの会社の健康状態を把握し、その対策案を提示する為の重要な診断業務です。
 
井上経営研究所のメインプログラムです。短期間に集中的に直接井上雅司が直接御社を訪問し、一日も早い再建を目指します。
  
「経営再建プログラム」の通信版です。従業者5名以下の小規模企業が対象です。 
 
「やめたいのにやめられない」
多くの中小零細企業経営者が抱えているこの難問にご一緒に取り組みます。

  
「廃業プログラム」の通信版です。従業者5名以下の小規模企業が対象です。
 

 

 『長寿幸せ企業』への道
の各種プログラム


 創業間もないのに、もう資金繰りで苦しんでいて、先行きが不安なので、経営改善しながら、一から勉強したいと考えている経営者向けのプログラムです。
 

「俯瞰塾」の予備門です。創業したいが家族に絶対迷惑を掛けたくない人や後継者をプロの経営者にてたい企業向けです。井上雅司と半年12回にわたりマンツーマンで学びます。
 

 単なる優良企業を目指すのではなく、経営者一族のみでなく、従業員など、企業に関わるすべての人々が、いつも幸せを実感し、笑顔の溢れる生活ができる『長寿幸せ企業』目指し、共に学びます
 
 
 入室するには毎月お送りしているパスワードが必要です。
サービス一覧
プロフィール
料金表
ブログ
企業概要
 
 @再建に成功する会社、失敗する会社
 A再建計画書
 B資産・負債対策
 C経費削減対策
 D金融対策
 E利益を伴う売上対策
 【終章】経営再建の現場から


 スマートフォンからも
ご活用ください
  スマートフォン用 QRコード 
このサイトです

  スマートフォン用 QRコード

『長寿優良企業』への道
サイト用


 
サービス一覧
プロフィール
料金表
ブログ
使命・信条
企業概要
お問い合わせ
FAQ
会員専用経営支援室

井上経営研究所
INOUE Management Institute
井上経営研究所

〒645-0006
和歌山県日高郡みなべ町北道97−1
TEL 0739-20-1317
FAX 0739-20-1317

スマートフォン版

料金表

小さくてもキラッと光る強い会社への道「俯瞰塾」

倒産に至る負の連鎖

面談による無料経営相談

プロフィール

廃業プログラム

経営再建プログラム

eprogram.htmlへのリンク

初回問診/中小企業のための健康診断

C経費削減対策